埼玉県戸田市の彩湖自然学習センター(みどりパル)は、市内の新曽中学校生物育成研究部と連携し、特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の生息調査結果を2025年12月13日から2026年1月25日まで展示します。期間中は午前10時から午後4時30分まで公開し、休館日を除き約1か月半にわたり一般来場者が閲覧できます。

クビアカツヤカミキリは、サクラやウメなどバラ科の樹木を食害し、全国各地で街路樹や公園の樹木が枯れる被害が報告されている特定外来生物です。展示では、生物育成研究部の生徒が調査した基本的な生態や、成虫・幼虫の特徴、発生時期などをパネルで紹介します。あわせて、新曽中学校の通学路周辺で確認された生息状況を地図や写真で示し、身近な地域での被害リスクをわかりやすく伝えます。

会場ではこのほか、「盲目ウサギの観察記録」や、「外来種とはなにか?」をテーマにした昆虫標本も展示し、在来種と外来種の違いや、人の活動が生態系に与える影響について学べる内容になっています。研究主体は中学生ですが、調査結果は地域の被害予防や早期発見にも役立つ情報となり、来場者の関心を集めそうです。

今後は、こうした学校と地域施設の連携展示が、外来生物問題への市民の理解を深めるモデルケースとなる可能性があります。戸田市周辺での調査データが蓄積されれば、防除対策や植栽計画の検討にも活用されるとみられ、行政・教育・住民が連携した継続的なモニタリング体制づくりが課題となります。

【イベント情報】

彩湖自然学習センター(みどりパル)

埼玉県戸田市大字内谷2887

会期 2025年12月13日~2026年1月25日

開館時間 10:00~16:30

source: PR TIMES

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